相手に共感し、会話上手になるテクニック

介護士の共感について

介護士にとって共感は非常に重要なスキルです。しかし、感情的な負担を伴うため悩んでいる人も少なくありません。共感疲労を起こさないためにはどうすればいいのでしょうか?介護士にぜひとり入れてもらいたい対処法をお伝えするので、参考にしてくださいね。

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会話のネタに困ったら

「会話が盛り上がらない」「話題が浮かばない」と悩んでいる人はいませんか?利用者とコミュニケーションをとるときは、相手を知り、最適な話題を提供することがポイントですよ。

会話のネタに困ったら

話題の選び方

介護士は年齢を問わない職業とはいえ、利用者よりも年下の人がほとんどですよね。年齢が離れているので、適切な話題を提供するのは難しいかもしれません。しかし、信頼を得るにはコミュニケーションが不可欠です。話題を提供する際に何を考慮すればいいのか、2つのポイントに分けて説明します。

「相手を知ること」

フェイスシートや利用者台帳、カルテなど、利用者を知るのに役立つ書類があるので、それらを活用しましょう。書類には利用者の氏名だけでなく、家族構成や勤務履歴、自宅環境、既往歴などが記載されていますが、これらはコミュニケーションをとる際に役に立ちますよ。たとえば、男性の利用者に「どんな仕事なんですか?」と聞くと、仕事の話や苦労したこと、さらには家族の話まで話題が広がることがあります。 相手を知ることで話題に困らなくなり、書類以上の情報も得られますよ。

「自分の話も交える」

介護士本人の話を交えながら相手の反応を確認することも大切ですよ。書類の情報から利用者が興味を持ちそうな話題を提供すると会話が広がります。たとえば、利用者が料理を好む場合は、昨日の夕食や最近食べた季節の食材について話すと会話が膨らみますよ。
ただし、利用者の中には病気などの理由で以前はできていたことができなくなった人もいます。できない自分に対してイライラしていることも珍しくないため、相手の反応を見ながら会話を進めるようにしましょう。

参考にしてみて

会話のネタをいくつか紹介するので参考にしてみてくださいね。
まずは趣味の話。好きなことや楽しんでいることは年齢を問わず、誰にでも受け入れられる話題です。ガーデニングや読書、スポーツ、お気に入りの有名人の話、などいろいろあるので話題も提供しやすいですよ。
自分が生まれ育った場所について話すのもおすすめ。場所だけでなく、よく行っていたお店や地域のお祭りなど、さまざまな視点から話を振ってみてくださいね。そこから話が広がることもあります。
高齢になると外出が億劫になりがちです。季節の移り変わりにもなかなか気付けないので、季節感を感じるために天気について話してみてはいかがでしょうか?「暖かくなってきたから桜が咲きそうだね」「寒くなってきて紅葉が色づいてきたね」など、天気とともに旬の話題も話してみましょう。
鉄板ネタは答えやすい、食べ物の話でしょう。好きな食べ物やその日の食事のメニューなど聞いてみてくださいね。

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