共感疲労の症状について見ていこう

介護士の共感について

介護士にとって共感は非常に重要なスキルです。しかし、感情的な負担を伴うため悩んでいる人も少なくありません。共感疲労を起こさないためにはどうすればいいのでしょうか?介護士にぜひとり入れてもらいたい対処法をお伝えするので、参考にしてくださいね。

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具体的な症状とは?

共感疲労はさまざまな形で心身に影響を与えます。具体的にどのような症状が見られるのでしょうか?詳しくみていきましょう。

具体的な症状とは?

感情が不安定になる

短気になったり、怒りっぽくなったりします。以前は気にならなかった些細な言葉や行動、騒音にイライラすることが増える場合もあるそうですよ。

疲れがとれない

悲観的な情報や苦痛にさらされ続けることで、「1日中だるい」「十分な睡眠をとっても疲れがとれない」「何もする気が起きない」といった状態に陥ることがあります。

無気力・モチベーションの低下

以前は楽しめていた仕事や趣味に対して、興味ややる気を失うことがあります。これらは、心が疲れて「しんどい……」と思っているサインでもあるので、見逃してはいけませんよ。

慢性化するとメンタルに不調をきたす

共感疲労が慢性化し、適切な対処をせずに放置すると、「PTSD」や「燃え尽き症候群(バーンアウト)」に発展する可能性があります。
PTSDは事故、災害、虐待などの生命を脅かす出来事を経験した後に発生するストレス障害のことです。「つらい記憶が何度も蘇る」「必要以上に警戒してしまい常に神経が張りつめている」といった症状がありますが、共感疲労は「二次的外傷性ストレス」と呼ばれるPTSDに似た症状と関連していることがあります。たとえば、戦争のニュースを何度も目にしていると、トラウマを経験した人達と間接的に接しているような気持になります。現代ではSNSやメディアを通じて衝撃的な情報に頻繁に触れる機会も少なくありません。その結果、共感疲労が蓄積され、PTSDと似たような症状が生じてしまうんですね。
また、燃え尽き症候群(バーンアウト)も共感疲労と関係性が深いといわれています。燃え尽き症候群は、長期間にわたり努力を続けてきた人が、突然やる気を失ってしまう状態になることを指します。「利用者を支えたい!」という思いがあっても、日々の対応に疲れ果て「自分のケアが足りないかもしれない……」と思うようになり、仕事に対する意欲が失われてしまうことがあります。このような状態が続くとエネルギーが尽きてしまい、食欲が低下したり、うつ病のような状態になったりします。

過剰な共感への注意と対処

共感は介護士に欠かせない大切なスキルですが、過剰な共感は心身のバランスを崩す原因になることがあります。やる気の低下だけでなく、うつ症状や睡眠障害といった症状がある場合は専門家に相談してみてくださいね。共感疲労を放置せず、早めに対処することも大切ですよ。

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