共感疲労の対処法
共感疲労はストレスを増大させるといわれているため、ストレスを溜めこまないように意識してくださいね。ただし、ストレスは意識しなくても蓄積するため、心身の健康に影響を与える前に自分なりに対処しましょう。

精神的ダメージから回復するには
共感疲労を避けるためにもストレスは大敵ですが、もしストレスが溜まってしまい、精神的にダメージを受けてしまったらどうすればいいのでしょうか?ストレスによる精神的ダメージから早く回復するためには、レジリエンスを高めることが重要ですよ。レジリエンスはもともと物理学で使われていた用語で、「弾性」や「復元力」を意味しますが、心理学の領域では「心の平衡状態を維持する能力」または「心の回復力」と解釈されます。
後天的に高めることが可能
レジリエンスは考え方や行動などを意識することで後天的に高められる、といわれていますが、その際に参考になるのが、センテナリアンといわれる100歳以上の健康な高齢者のライフスタイルなんですね。
健康長寿の秘訣は、他者との緩やかで適度な交流を通じて社会的なサポートを受けながら、悲観せず、リラックスした生活を送ることだといわれています。介護士の場合は、仕事でつらいときに話を聞いてくれる人や解決策を一緒に考えてくれる人を見つけたり、自分なりにストレスを解消したりすることが有効だといわれています。
具体的な対処法を紹介
介護士が共感疲労を防ぐためにすぐにできる対処法を4つ紹介しますので参考にしてください。
1つ目はノートにポジティブなことを書き出すこと。疲れて落ち込んでいるときは、物事をネガティブに考えがちです。気持ちを切り替えるために、ポジティブなことをノートなどに書いてみてください。日々の生活の中で意識的に喜びや幸せを見つける習慣を身につけると、ネガティブな思考から抜け出しやすくなりますよ。
2つ目はプライベートを充実させること。仕事中心の生活になってしまい、なかなか気分転換ができない人も多いのではないでしょうか?共感疲労を避けるためには、好きなことをしてリフレッシュすることが大切ですよ。
3つ目は他者と自分を切り離して考えること。介護士は利用者と心と心を通わせるコミュニケーションをとることが重要ですが、一定の心理的距離を保つことも必要ですよ。「自分に何かできることはないか」と考えすぎないように注意してくださいね。
4つ目は自分の気持ちを共有すること。イライラしたり、困難を感じたりしたときは、その気持ちを自分だけに留めておかず、上司や同僚と積極的に話し合い、自分の気持ちを共有するようにしましょう。
「いつもどおりの生活」を意識しよう
仕事だけでなく普段の生活でも自分の心を守ることを意識してくださいね。テレビやSNSなどでさまざまな情報が行き交い、無意識のうちに共感していることも少なくありません。「いつもどおりの生活を送ること」を心がけましょう。具体的にどうすればいいのかは、以下のサイトを参考にしてくださいね