どんな環境?共感疲労を回避できる職場の条件

介護士の共感について

介護士にとって共感は非常に重要なスキルです。しかし、感情的な負担を伴うため悩んでいる人も少なくありません。共感疲労を起こさないためにはどうすればいいのでしょうか?介護士にぜひとり入れてもらいたい対処法をお伝えするので、参考にしてくださいね。

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共感疲労を回避しやすい環境

感情労働という側面もある介護の仕事は、その特性上どうしても共感疲労に陥りやすい傾向にあります。ただし、職場環境によっては共感疲労を回避することも可能なのです。

共感疲労を回避しやすい環境

オンとオフを切り替えやすい

オンとオフを切り替えやすい職場環境は、共感疲労を回避する上で重要です。介護の仕事には「利用者の思いに寄り添う共感の姿勢」が求められますが、共感力が強すぎると自分自身も精神的に疲弊してしまいます。質の良い介護を提供するためには、共感疲労を可能な限り回避する必要があります。それを可能にするのが、オンとオフを切り替えやすい環境がある職場です。
「残業が常態化していない」「休憩時間をしっかり取れる」「休暇の希望が通りやすい」などの特徴がある職場は、オンとオフの切り替えが容易になり、共感疲労を回避しやすい傾向にあります。仕事とプライベートの時間を明確に区別することで、仕事中のストレスをプライベートに持ち込まず、心身のリフレッシュを図れるようになるのです。
また、体の不調は心の不調にもつながります。過度な残業や不十分な休憩、休暇取得の難しさは心身の疲労を蓄積させ、共感疲労のリスクを高める要因となります。残業・休憩・休暇に配慮された職場環境は、心身の健康を維持し、共感疲労を予防するために不可欠です。心身ともに健康な状態で働くことで、より質の高いサービスを提供できるようになりますよ。

チームワークが良好

チームワークの良い職場には、困った時や悩んでいる時に、同僚や上司に相談しやすい雰囲気が浸透しています。このような職場では、疲労を溜め込む前に相談することも可能ですし、適切なアドバイスやサポートも受けられます。
相互支援の風土が根付いている職場では、「困っている同僚を助け合う」という行動が自然に行われます。誰かが過度に負担を抱えている場合、他のメンバーがサポートすることで個人の疲弊を予防し、チーム全体で共感疲労のリスクを軽減できるのです。さらに、チームワークの良い職場では、互いに感謝の気持ちを伝え合うことが習慣化されている場合が多く、感謝の言葉は、日々の業務の中で生まれる小さなストレスや疲れを軽減する効果があります。良好なチームワークは、共感疲労の予防だけでなく、職場の雰囲気向上や生産性向上にも繋がる重要な要素といえます。

職場環境も大切

このように、介護職が陥りやすい共感疲労は職場環境次第で回避することも可能です。「残業が当たり前のようにある」「休憩時間もしっかり取れない」などの職場環境ではオンとオフを切り替えられず、共感疲労の回避も難しいでしょう。また、「職員同士が互いに支え合える環境」も、共感疲労を回避するためには大切ですよ。助け合い、相談しやすい職場だと、共感疲労を感じる前の時点で対処ができます。
共感疲労を回避できる職場には、これらの条件がそろっているのです。

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